いちご
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いちごは過剰に摂取しなければ、犬の体を健康維持に役立ってくれる果物のひとつです。ビタミンCやポリフェノールなど犬の体によい影響を与える栄養素が豊富で、カロリーも低め。豊富な水分は、水を飲みたがらない犬の水分補給にも役立ちます。
食物繊維|腸内環境の改善で便通を正常に
食物繊維には、「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」の2種類があります。水溶性食物繊維は、糖質の吸収をおだやかにすることで、食後の血糖値の上昇を緩やかにし、コレステロールの排出をサポートします。一方、不溶性繊維質は、腸内で水分を吸って膨らむことで便のカサを増し、便通を改善。さらに腸内にある善玉菌のエサとなって、腸内環境を整える効果も期待できます。
いちごには、これら2つの食物繊維がほぼバランスよく含まれているので、下痢気味の犬にも便秘気味の犬にもよい作用を及ぼしてくれるでしょう。
カリウム|不要な塩分の排出と高血圧の予防。ただし腎臓病の犬は要注意!
カリウムは細胞を正常な状態に保ち、体液の浸透圧を調整する役割を果たすミネラルの一種。体内の余分な塩分を尿と一緒に体外に排出することで、血圧を下げる作用もあります。
ただし、高齢で腎臓機能が低くなっている犬や腎臓病を患っている場合、カリウム摂取には注意が必要です。健康な犬であれば、余分なカリウムは尿で体外に排出されますが、過剰摂取は健康な犬の腎臓にも負担となります。さらに腎臓の機能が低下していると十分な排出がされず、血液中のカリウム濃度が高まる「高カリウム血症」になる可能性があります。「高カリウム血症」は、不整脈を引き起こしたり心臓病を悪化させたりしてしまう恐れがあるため、腎臓が弱っているシニア犬や腎臓病のある犬、心臓病の犬には、いちごを与えるまえにかかりつけの獣医師に相談してください。
ビタミンC|病気の予防、アンチエイジング
ビタミンCは、タンパク質からコラーゲンを生成するのをサポートし、毛細血管や歯、骨の健康を保つのに役立ちます。ほかにも、鉄分の吸収促進、解毒やホルモン代謝のサポート、強い抗酸化作用で病気予防や老化抑止にも役立つと考えられています。
犬は体内でビタミンCを合成することができるため、長く「犬にビタミン摂取は不要」と考えられてきました。しかし、最近の研究結果から犬にも「ビタミンC欠乏症」があることがわかってきました。5歳を過ぎる頃からビタミンCの合成能力が衰え始めるとも考えられるので、食べ物やサプリメントからビタミンCの補給を図るとよいかもしれません。
アントシアニン|抗酸化・抗炎症作用、血糖値の上昇を抑制
ポリフェノールの一種であるアントシアニンは、ビタミンCと同様、毛細血管の強化や細胞の酸化防止に役立つものです。いちごにはこのアントシアニンも多く含まれているので、愛犬の健康維持と病気の予防、若さの維持に役立ってくれそうです。
過剰摂取はキシリトール中毒に
いちごは天然の甘味料である「キシリトール」を含む果物なので、犬に与えてはいけないというイメージを持つ飼い主さんも少なくないようです。
たしかに、犬がキシリトールを摂取すると、糖分は吸収されないにも関わらず、インシュリンが分泌されて低血糖症を生じさせるだけでなく、継続的な摂取では肝不全の原因ともなるため、キシリトールは犬にとって危険な成分です。
中毒症状としては、下痢、嘔吐、運動失調、虚脱、痙攣発作など。犬の体重1Kgあたりキシリトール0.2g以上で低血糖の症状が現れ、1.6g以上で肝細胞の壊死が始まるといわれています。
いちごには、このキシリトールが含まれていますが、その量は100g中に350mg程度です。
計算すると、犬の体重1kgあたり中約4個(60g)で低血糖症状が見られ始め、約30個(約400g)で肝臓の壊死が起こることになります。体重2.5Kgのチワワでも、約60個のいちごを食べなければ、重篤な状態にならないということです。
ただしアメリカでは、体重10kgの犬が1gのキシリトールを摂取したら、直ちに治療しなければならない状況になったという報告もあります。体重や体調、体質によって、不調をきたすキシリトール摂取量も変わってくるので、いちごを与える量には気をつけてください。
内容量:約200g
原産国:ペルー
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